相続は、手間がかかる

高名な芸術家に相続が起きたとき

石川県の相続税専門税理士

金沢市、野々市市、白山市、小松市を中心に活動しています!

 

今回は、相続にまつわる興味深い お話を紹介したいと思います。

 

日本画の大家 奥村土牛が亡くなりました。

遺族は、このままでは相続税が払えないと 父 奥村土牛の素描(そびょう:デッサン)を

大量に燃やした、という逸話があります。

 

また 遺族は、土牛氏の作品が多く所蔵されていた美術館に 絵画8点を寄贈しました。

その評価額が なんと3億5千万円だったそうです。

 

  ※ 相続財産を 相続税の申告書の提出期限までに 国や地方公共団体、その他特定の公益を

    目的とする事業を行う法人に 寄付した場合には、相続税の対象になりません。

 

美術品を相続する場合、原則として 鑑定額による評価が必要です。

相続財産のなかに 高額な美術品が含まれている場合、その鑑定額によって、

相続税の金額が大きく変動することになります。

 

相続税が高額で支払えないという場合、

金銭納付 → 延納(納付期限を延期して納める)→ 物納(金銭ではなく相続財産で納める)

という順序となります。

 

物納するときは、財産の種類ごとに 物納に充てることができる順位が決まっています。

例えば、相続財産のなかに不動産がある場合は、優先的に物納しなければなりません。

したがって、美術品で物納するというのは、かなり厳しいと思われます。

     ( ※ 特定登録美術品に該当していれば 物納できますが、レアケースです… )

 

また、相続税にまつわるエピソードがありましたら、紹介させていただきます。